AIで社内資料の下書きを作る手順|数字と出典を確認する方法

AIが作った資料の下書きに人が数字と出典の確認印を付ける横長イラスト WEBサービス

AIは、社内会議の説明資料、業務報告、手順の紹介などを、白紙から書き始める負担を減らせます。しかし、読みやすい文章が出ても、数字、日付、人名、制度名、引用元が正しいとは限りません。

島田市周辺の中小企業がAIで資料を作る場合、AIに任せるのは構成案と文章の下書きまでとし、事実の確定は人が原資料へ戻って行います。下書き作成と検証を同じ作業に混ぜないことが、安全に速く作る基本です。

AIは構成を支援できても事実を保証しない

NISTの生成AIプロファイルは、生成AIが誤った内容を自信ありげに示し、引用や論理そのものが架空の場合があることをリスクとして挙げています。そのため、「出典も書いて」と指示するだけでは不十分です。AIが示した出典名やURL自体が存在するから確かめます。

資料の目的は「AIで作る」ことではありません。会議で意思決定する、業務引き継ぎに使う、顧客へ説明するなど、読み手と次の行動を先に決めます。その後で、AIに出させる範囲と人が確認する範囲を分けます。

元資料を四つに分ける

下書きの前に、使う元資料を一覧にします。最新版か分からないファイルや、個人情報を含む資料を、まとめてAIに入れないようにします。

区分 AIへの扱い 確認者
正本 承認済みマニュアル、確定表 承認済み環境で必要範囲だけ使う 内容の責任者
参考 過去版、他社事例、メモ 正本と混ぜず参考と明記 作成担当
未確定 予測値、検討中の日程 未確定のままにし、補完させない 決定権者
入力対象外 認証情報、未承認の個人・顧客情報 入力せず置き換える 情報管理担当

個人情報保護委員会の生成AI利用に関する注意喚起では、個人情報を含む入力が特定した利用目的の範囲内かを確認し、本人同意のない個人データは応答生成以外に扱われないことなどを十分に確認するよう注意が示されています。自社のルール、契約中サービスの保存・学習条件、管理者設定を確認します。

下書き指示に「書かない条件」を入れる

入力可能な元資料を絞ったら、AIには目的、読み手、文書の形式、含める要点に加え、次の禁止条件を伝えます。

  • 原文にない数字、日付、固有名詞を補わない
  • 未確定の項目は「要確認」と残す
  • 要約と原文引用を混ぜない
  • 根拠に使ったファイル名と該当箇所を付ける
  • 推測で文章を埋めず、不足情報を質問として出す

ただし、この指示は誤りを防ぐ保証ではありません。AIが参照箇所を示しても、人が元ファイルを開き、原文と同じかを確認します。

数字・日付・引用・URLを別々に照合する

下書き後は、全文をながめて「自然だ」と判断せず、確認対象を拾い出します。数字は単位と対象期間まで、日付は年と時区まで、引用は前後の文脈まで見ます。URLはページが開くだけでなく、その記載が資料内の主張を実際に支えているかを読みます。

確認対象 元資料で見ること 資料に残す記録
数字 値、単位、期間、母数、集計方法 出典表とセル位置
日付 基準日、期限、改定日、時区 確認日と確認者
固有名詞 正式名称、表記、所属、バージョン 正本の所在
引用 原文、前後文脈、話者、許諾 頁、節、原文への参照
URL 発行主体、公開日、更新日、記載内容 参照日と要点

作成者と確認者の役割を分ける

資料の作成者は文章のつながりを見ますが、内容の責任者は事実と判断を確認します。法令、安全、品質、契約、対外的な約束を含む資料は、必要に応じて該当分野の責任者や専門家へ確認を回します。

  1. 作成者が原文と下書きを対応付ける
  2. 数字、日付、固有名詞、引用に確認印を付ける
  3. 内容責任者が判断と結論を確認する
  4. 未確定項目を確定文のように書いていないか見直す
  5. 確認者、確認日、参照版を記録し、確定版として保存する

公開後に直せる状態で保存する

社内資料は、作った日に正しくても、料金、組織、手順、制度の変更で古くなります。確定版には所有者、最終確認日、次回確認日を付けます。修正時はどの原資料が変わったかを記録し、AIへ同じ全文を再度入れる前に、入力可否も見直します。

更新時は、前回のAI出力を正本とせず、最新の原資料と確定版の差分を見ます。変更のない段落まで書き直させると、確認範囲が広がります。変更箇所だけを下書きし、再確認した項目を改訂履歴に残します。

導入初期は、毎月使う内部資料や、一般公開情報だけで作れる資料から始めます。個人情報や契約上の機密情報を扱う資料を、操作練習の題材にしないことが重要です。

AIに任せる下書きの範囲、元資料の整理、人の確認手順を一つの業務から設計したい場合は、LIFESEEDSのAI活用・業務効率化支援をご確認ください。現在の資料の種類と確認者を整理したうえで、お問い合わせフォームからご相談いただけます。

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