AIと何度も相談しているうちに、最初は三案だった計画が二案に変わり、日付も予算も変わった。ところが回答には、取りやめた案がまた出てくる。そんなときは、長い会話をそのまま続ける前に、相談を再開するための短いメモを作りましょう。
この記事は、文章案や企画をAIへ相談してきた事業者が、古い条件と今の条件を混ぜずに次の質問へ進むためのものです。作るのは、確定事項、採用しなかった案、未決事項、次の質問を分けた「相談再開メモ」です。別のAIサービスへのデータ移行や、担当者同士の引き継ぎ資料とは用途が異なります。
まず最新の条件を自分の資料で確認します
会話が長いことだけで、AIが必ず混乱するとは限りません。確認したいのは、回答へ古い条件が入り続けているか、今の質問と関係ない話が増えたかです。AIの記憶量を推測するより、実際の回答と最新の資料を照合しましょう。
島田市周辺の店舗や会社が企画を相談する場合も、確定情報は人の資料へ戻って確認します。社内で決めた日付、予算の範囲、対象者、掲載先などを一枚のメモにします。会話の最後に書かれているから正しい、とは考えません。最後の回答にAIの提案が混ざっていることもあるためです。
「決めたこと」と「AIから出ただけの案」を分けます。まだ担当者が承認していない案には「未決定」と付けます。内容が食い違う場合は、先に社内で確認することを書き出します。未確定の条件をAIに選んでもらって、決定済みとして使わないようにしましょう。
メモは四つの欄で十分です
| 欄 | 残すもの | 書き方のポイント |
|---|---|---|
| 確定事項 | 今の相談で変えない条件 | 決めた日と根拠を手元で確認する |
| 採用しなかった案 | 再び提案してほしくない内容 | 取りやめた理由を短く書く |
| 未決事項 | 人が確認する必要がある条件 | 不明な値を空想で埋めない |
| 次の質問 | 今回答えてほしい一つのこと | 完成させたいものを具体的に書く |
会話をすべてコピーする必要はありません。今回の質問に関係する情報へ絞ります。ただし、数値、日付、名称、禁止する表現など、回答に必要な条件は短くしすぎないようにします。「いつもの条件で」と書いても、その条件を新しい会話で確認できるとは限りません。
メモには公開できる情報だけを使います。顧客の氏名、メールアドレス、非公開の売上や契約条件は取り除きます。必要な場合は「顧客A」「予算は社内確認中」のように置き換えます。個人名を消しても、仕事内容や日程の組み合わせで特定できることがあるため、質問に不要な背景も減らします。
架空例で相談再開メモを作ります
次は、架空の店舗が小さな商品紹介会の企画を相談する例です。実際のイベントや導入実績ではありません。元の会話では「三商品の紹介」と「試食をする案」が出ていましたが、その後、店側が条件を変えたとします。
相談の目的:店内の商品紹介会の案内を考える。 確定事項: ・紹介商品は二種類。商品Aと商品B。 ・商品を見るだけの会とし、試食はしない。 ・日程は社内で確認中。日付は書かない。 採用しなかった案: ・三商品を並べる案。準備できる商品が二種類のため。 ・試食を行う案。今回は実施しないため。 未決事項: ・開始時刻、定員、申込方法。確認前なので文章に入れない。 次の質問: ・この条件だけで、店頭で興味を持ってもらう短い紹介文を二案作りたい。
この例では、日付が未決定という情報そのものが大切です。空欄をAIに自由に埋めさせず、「日付は書かない」と残します。二商品の名前も、仮のまま公開文に使わず、最終的には店で確認した正式名称へ変えます。
元の会話が長く、必要な箇所を探すのが難しい場合は、AIにメモの候補を作ってもらうこともできます。その場合も、AIの整理をそのまま確定版にはしません。「提案された案」と「決まった案」が混ざっていないか、人が元の会話と自社資料を確認します。
新しい会話の最初に条件を確認させます
Geminiを例にすると、公式ヘルプには最近のチャットの確認や管理、会話を分岐する機能の説明があります。Google公式のチャット管理案内で、利用環境ごとの条件を確認してください。ここでは機能による過去会話の自動参照を前提にせず、人がメモを貼り付ける方法を使います。
別の相談として新しい会話を開き、メモと次の指示を入力します。会社の利用ルールに従い、認められたアカウントを使います。新しい会話を開くこと自体が、過去のデータを消す操作になるとは考えないでください。
以下は私が確認した最新の相談再開メモです。 まず、今回守る確定事項と、回答へ入れない未決事項を短く列挙してください。 食い違う条件があれば作業を始めず質問してください。 その後、メモにある「次の質問」だけに答えてください。 採用しなかった案を再び使わないでください。 メモにない事実や数字は推測しないでください。 【相談再開メモ】 ここへ自分で確認したメモを貼る。
最初の返答で、二商品の紹介、試食なし、日付を記載しないという条件が合っているか確認します。違っていたら、その場で条件を直します。条件を間違えたまま文章を何度も作り直すより、最初の読み取りを合わせる方が、確認する対象を絞れます。
合わない回答はメモのどの欄が足りないかを見ます
再び試食の案が出たら、「採用しなかった案に試食なしと書いています。試食を連想させる表現を除いてください」と伝えます。日付が勝手に入ったら、未決事項を示して削除を依頼します。新しい提案を採用したい場合は、人が判断し、確定事項へ移してから続けます。
一方、文章の雰囲気だけが合わないなら、条件をすべて作り直す必要はありません。「来店したお客様へ店員が話すような短い文章にしてください」のように、次の質問へ補足します。事実の変更と、表現の変更を分けることで、どの情報を更新するかが分かります。
回答が改善したかは、元の会話の長さではなく、メモの条件が守られているかで見ます。条件が守られていても、案内文を公開する前には、商品名や表現を自社で確認します。この記事の指示と返答例は説明用で、Geminiを実際に操作して回答を検証したものではありません。
次に再開できるよう完成版を手元へ残します
相談が一段落したら、確定事項と未決事項を更新します。採用した文章を別の欄に残し、変更日を付けます。AIとの会話の内容をそのまま全部保存するより、次の相談に必要な条件を選んだメモにしておくと、人も確認しやすくなります。
未決事項の返答が来たら、その根拠を確認して確定欄へ移します。たとえば日程が決まったら、案内文を直し、店頭掲示とホームページで同じ日付になっているか確認します。AIが自動で公開ページを直す前提にはせず、人が業務へ反映します。
同じ混乱が続く場合は、一つの会話で複数の企画を扱っていないか見直しましょう。相談再開メモを企画ごとに分け、今回は何を完成させたいのかを一つに絞ります。短くすることそのものより、今使う条件を人が確かめられることを大切にします。
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