商品ページでは「白マグ」、カタログでは「ホワイトマグ」、一覧では「白いマグ」と書かれている。同じ商品なのか、色や容量の違う商品なのか、担当者にも迷いが生じます。AIへ単に「商品名をそろえて」と指示すると、別商品まで同じ名前へまとめる可能性があります。
この実践で作る成果物は、Web掲載文のための「表記統一候補辞書」と「要確認リスト」です。AIは入力した表から候補を整理し、担当者が承認した行だけを試験置換します。在庫台帳の更新や商品の自動同定は扱いません。島田市周辺の小売・製造業でも、まず公開する名称の整合を一商品群から確認できます。
正しい名称と掲載中の表記を準備する
三つの資料を用意します。正式な商品IDと承認済み名称は、商品管理担当が承認した一覧から取得します。掲載中の表記は、商品ページ、商品一覧、公開カタログからコピーし、掲載場所を示す行IDを付けます。変更できない表現は、型番、容量、色、引用した固有名などを担当者へ確認して列に入れます。
正式名称の一覧がなければ、担当者が対象商品の名称を先に承認してください。AIに正解を創作させません。顧客名、注文番号、仕入価格、未発売の商品、社外秘の型番は入力用のコピーから除きます。公開商品IDを使えない場合はP01のような仮IDへ置換し、対応表はAIへ渡さず社内へ保存します。本文と備考も含め、不要な情報が残っていないか読み直します。
ブラウザ版Geminiを会社の許可した範囲で使う
ここでは会社が利用を認めたブラウザ版Geminiに、文章として貼り付ける方法を使います。ログイン条件を確認し、利用を認められたアカウントでgemini.google.comへアクセスします。公式の利用手順に沿って新しいチャットへ指示と入力表を貼り付け、送信します。外部アプリとの連携やファイル書込みの権限は、この手順では必要ありません。
入力前にプライバシーの公式説明と、自社で許可した保存設定を確認します。個人向けの「アクティビティの保存」をオフにしても、データが一切保持されないわけではありません。設定を変えれば機密資料を入力できるという判断はせず、公開情報か架空データだけで試してください。仕事用アカウントの設定は管理者へ確認します。
書き換える入力欄を固定する
次の角括弧の箇所を自社の公開情報へ書き換えます。掲載行は、同じ表記でも掲載場所が違えば別の行IDにします。正式名称と掲載行を分けることで、AIが入力表記を勝手に正解へ格上げするのを防ぎます。
対象:[商品群・公開してよい範囲]
正式名称表:商品ID | 承認済み名称 | 変更禁止の属性
[P01] | [正式名称] | [容量・色・型番など]
掲載表:行ID | 商品ID | 掲載場所 | 現在の表記
[L01] | [P01] | [商品一覧] | [掲載中の文字列]
統一基準:[正式名称を使用。別IDを統合しない等]
判断できない場合:[要確認として残す]
コピーして使えるプロンプト
あなたは商品情報の照合補助です。以下の入力表だけを使い、Web掲載文の表記統一候補辞書を作ってください。
正式名称表を正解の候補とし、新しい商品名や属性を作らないでください。
商品IDが一致する行だけを照合します。IDなし、正式表にないID、色・容量・型番の食い違いは要確認とし、置換候補を空欄にしてください。
別のIDの商品を、名前の似ていることを理由に統合しないでください。
出力は「行ID、商品ID、現在の表記、置換候補、根拠となる正式名称、状態、確認事項」の表にしてください。
状態は「変更不要、統一候補、要確認」のいずれかです。入力行を省略せず、元の表記をそのまま残してください。
これは候補作成です。サイトや台帳を変更せず、検索で情報を補いません。
最後に入力行数と出力行数を示してください。
入力:
[上のテンプレートを記入してここへ貼り付ける]
架空の入力・出力で確かめる
以下は編集者が作った架空例で、Geminiの実行結果ではありません。正式名称はP01「白マグ 200mL」、P02「白マグ 300mL」の二つとします。
| 行 | 入力:IDと掲載表記 | 期待する候補 | 状態 |
|---|---|---|---|
| L01 | P01/ホワイトマグ 200mL | 白マグ 200mL | 統一候補 |
| L02 | P02/白マグ 300mL | 変更なし | 変更不要 |
| L03 | P01/白マグ 300mL | 空欄:容量が食い違う | 要確認 |
| L04 | IDなし/白マグ | 空欄:商品を特定できない | 要確認 |
L03を自動で200mLへ直してはいけません。IDの入力が誤っている可能性もあるからです。担当者が元の掲載ページと商品の正式資料を照合してから、どちらを修正するか決めます。
回答が合わなければ行単位で差し戻す
別IDをまとめたときは「別IDは統合禁止です。L01〜L04を独立した四行で再出力してください」、根拠がない名称を作ったときは「正式名称表にない置換候補を削除し、要確認にしてください」と追加します。行が抜けたら抜けたIDを指定し、一致する表ができるまで原表と照合します。
修正指示を重ねても誤りが続くなら、対象を一商品ずつに分けるか、人が直接辞書を作ります。AIが「確認済み」と書いても、サイトを見た証拠ではありません。この手順のAIは、貼り付けた入力しか参照していません。
承認後はコピーで試してから公開箇所へ反映する
- 出力の行数・ID・元の表記を入力と照合する。
- 正式資料で容量・色・型番を確認し、採用する候補だけへ承認者と日付を付ける。
- 元データのコピーで、商品IDと掲載場所を限定して試験置換する。
- 容量違いの別商品や文章の引用部分へ誤置換がないか比較する。
- サイト担当者が承認行を反映し、公開ページの一覧と詳細を見て確認する。
- 変更前のコピーと辞書の版を保存し、問題があれば該当箇所を戻す。
一括検索置換を名称だけで行わないことが要点です。AIがサイトへ自動で書き込む手順ではありません。商品追加時にも同じ辞書を確認し、未承認の名称は保留すれば、再び表記が分散するのを抑えられます。
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