月別の件数をExcelへ横に並べ、年が替わるたびに列を追加していませんか。見渡すには便利でも、担当別や期間別に集計し直すとき、同じ項目を何度もコピーすることがあります。生成AI(ChatGPTやClaudeやGeminiなど)を補助に使い、少量の表を「一行が一項目・一か月」の形へ変える手順を紹介します。
完成するのは、元行ID・項目・年月・件数・状態を持つ明細表と、その照合記録です。島田市の小規模事業者が、今あるExcelの控えから試す方法です。元の表へ上書きせず、集計やグラフへ渡すための複製を作ります。
月を列名から一つの項目へ移します
横長表では「2026年9月」と「2026年10月」が別の列です。明細表では「年月」という一列を作り、その値として2026-09、2026-10を並べます。元のセル一つが明細一行になるため、行と列を丸ごと入れ替えるだけの転置とは違います。
同じ種類の値を一列へまとめる変換は、MicrosoftのPower Queryでも「列のピボット解除」として案内されています。毎月同じ処理を繰り返す場合は定型処理が向くこともあります。今回は生成AIで小さな変換案を作って形を理解する実践で、Power Queryの利用やExcel内のAI機能を必須にはしません。
元の表をコピーし空欄の意味を決めます
表の管理担当から、対象期間が確定したファイルと列の意味を確認します。作業用の複製へ重複しない元行IDを付け、見出しは一段にします。同じIDが複数ある場合は、担当者が行を区別できる番号へ直してから変換します。「9月」だけなら年を人が確認し、年不明のまま推測させません。途中の合計や小計は対象行から外し、その行を除いたことを記録します。合計は照合用に別に残します。
空欄が未入力か、対象外か、実際にゼロかは見た目だけでは決まりません。担当者に確認できないセルは「未確認」として残します。氏名・顧客名・案件名・取引内容・機密の売上等は渡さず、まず架空データで試してください。仮名にしても組合せから相手が分かる表は入力しません。
通常チャットに入力する資料を用意します
会社が認めた生成AIの通常チャットを開き、承認されたアカウントとデータの保存・学習利用・共有条件を確認します。下の資料と指示をテキストとして貼り付けて送信します。ファイル添付や外部データへの接続は使いません。Geminiでの入力欄と送信操作はGoogle公式の操作案内で確認できます。他サービスの表示や契約条件まで同じとは限りません。
次の角括弧を自分の表に合わせて書き換えます。項目の単位が件数でない場合は、単位と出力列名も人が直してください。
資料名と版:[対象表と保存日] 固定する列:[元行ID、項目] 展開する月:[年を含む列名を列挙] 単位:[件] 空欄:[未確認/担当者が確認した別の意味] ゼロ:[確認済みの0件] 除外する行:[合計・小計の行ID] 対象表: [この下へ見出しと対象行だけを貼り付ける]
指示と架空例で明細の形を確かめます
次の横長表を、一行が元行IDと一つの月の組合せになる明細へ変換してください。 出力列:元行ID、項目、年月、件数、状態。 年月はYYYY-MMの文字列にし、項目の対応と元の数値を変えないでください。 空欄は件数欄も空欄のまま、状態を未確認にしてください。入力で確認済みの数値はそのまま数値で残し、状態を確認済みにします。0も欠落させず数値0で残します。 入力にある合計・小計の除外指定を守り、新しい合計行は作らないでください。 同じ元行IDと年月を重複させず、空欄のセルも一行として残してください。 タブ区切りのテキストを一つのコードブロックで返し、その後に行数と未確認セル一覧を付けてください。 期間や欠けた値を推測しないでください。意味不明の行は変換前に質問してください。 資料: [記入したテンプレートと表を貼り付ける]
ここからは編集者が作った架空の入力・出力です。実サービスから得た回答ではありません。列は2026年9月と10月、単位は件とします。
元行ID|項目|2026年9月|2026年10月 R01|案内A|3|0 R02|案内B|2|空欄 合計|参考用|5|0
合計行は変換対象外です。「空欄」はこの例で空のセルを示す表記で、0件と確定したものではありません。期待する明細は次の四行です。
| 元行ID | 項目 | 年月 | 件数 | 状態 |
|---|---|---|---|---|
| R01 | 案内A | 2026-09 | 3 | 確認済み |
| R01 | 案内A | 2026-10 | 0 | 確認済み |
| R02 | 案内B | 2026-09 | 2 | 確認済み |
| R02 | 案内B | 2026-10 | 空欄 | 未確認 |
表の「空欄」は説明のための表示です。実際の出力の件数セルは空にし、「空欄」という文字は入れません。10月の既知の件数合計は0ですが、未確認が一件あるので10月全体が0件とは結論づけません。合計の参考値だけで空欄を埋めることもしません。
貼り付けた後に元のセルへ戻って照合します
出力を作業用Excelの新しいシートへ貼り付けます。元行IDと年月を置く列は先に文字列として扱い、先頭の0や年月の表示が変わっていないか見ます。一列に固まる場合は、そのExcel環境のテキスト取込方法で区切り文字をタブに指定するか、少量の例を手入力して形を確かめます。見た目を無理にそろえるために原本を直しません。
- 対象二行×二か月で、明細が四行あるか数える。
- 元行IDと年月の組合せが一つずつで、重複や欠落がないか見る。
- 各明細を元のセルへ戻し、値・項目・状態を一つずつ照合する。
- 確認済み数値は9月3+2=5、10月0、未確認一件となることを別に確認する。
- 合計行が明細へ混ざっていないか、数値が文字列になって集計から落ちていないか確かめる。
この検算は生成AIにもう一度尋ねるだけで済ませず、人が原本とExcelの表示・集計結果を確認します。合計が合っていても、別のセルへ値を移してしまった誤りは行ごとの照合で見つけます。
直すときは対象セルと規則を指定します
空欄の行が消えたら「R02の2026-10を空欄・未確認の一行として戻してください」と指示します。合計行が入ったら「参考用合計を除外し、二行×二か月の四行だけにしてください」と伝えます。年を推測されたら出力を使わず、原資料の年を確認してから入力を直します。
一度の修正で他の行が変わることもあるため、再出力した全四行を照合し直します。繰り返し誤る場合は一つの元行だけに減らし、変換の意味を確かめます。量が多い表や毎月の定型処理は、担当者がExcelのPower Query等による再利用可能な変換を検討してください。生成AIへ大量の実データを渡すことを解決策にしません。
確認者と対象版を記録した明細を、一つの集計やグラフで試します。月別の値と未確認件数を元表と突き合わせ、問題なければ対象を広げます。月が増えたときは対象列、期待行数、空欄の意味を更新し、以前の結果へ重ねて二重集計しないようにします。
出典:Microsoft公式の列のピボット解除、Google公式のGemini操作案内。例の変換と算術を検算しましたが、生成AIの実操作やExcelへの実取込を検証した記事ではありません。
自社の資料と運用に合わせて進めたい場合は、LIFESEEDSのAI活用支援をご覧いただき、お問い合わせください。
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